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2004年3月
◇函館市内公示地価 住宅地は都心回帰 商業地12年連続下落

  22日に発表された国土交通省の2004年公示地価(1月1日現在)で、函館市内の地価は依然として下落傾向が続いているものの、下げ幅は縮小に転じました。12年連続のマイナスとなった商業地は下げ止まりの気配です。住宅地は郊外の落ち込みが目立ち、都心回帰の動きが出てきています。

 住宅地では、昨年から継続調査した37地点すべてで下落。平均価格は6万2500円で6年連続のマイナスとなり、下落幅は前年より0.1ポイントの縮小でした。中心部から交通が不便な西旭岡町や、人口流出が著しい西部地区などでは大幅な下落となりました。一方、価格水準の高い杉並町、松陰町など中心部では下げ幅が縮小。都心回帰の傾向もでてきています。二極分化が進むことで「まだ下がる余地がある」との指摘もあり、不安感はぬぐい切れていません。

 商業地も継続調査地点21地点すべてで下落し、平均価格は10万1200円。下落幅は前年より2.4ポイント縮小し、下げ止まり感をうかがわせました。ただ、JR函館駅前・大門地区、本町地区の地盤沈下に歯止めはかからず、楽観視できない状況です。

 調査地点別にみると、下落率トップは住宅地が「西旭岡2の19の10」の同9・2%。商業地は「本町100の6」(福新楼ビル)が同12・0%で最大の落ち込みとなりました。

 渡島支庁管内での最高地価は、住宅地が「函館市本町60の2(住居表示は本町29の11)」の8万7800円。商業地は「同本町6の1内(同本町32の13)」(ピア21)が39万3000円で、道内9位でした。

 函館近郊の上磯、七飯、大野3町の住宅地は下落幅が拡大。上磯町は同4.5%、七飯、大野両町が同3.6%と下回って、住宅需要の陰りが近郊にも広がっています。その他の町村でも軒並み下落しました。


◇松前町のサクラ開花 平年より一週間ほど早く

 松前町は25日、今年の同町内のサクラの開花予想を発表しました。それによると、オオヤマザクラは4月20日、ソメイヨシノは同22日と、全般的に平年よりかなり早くなるようです。

 サクラ前線の北上が平年より早く、北海道地方の今後1カ月の気温も平年並みか平年並みより高く推移する見通しとなっていることから、同町のサクラの開花も平年より4〜8日早まると予想したものです。
 早咲き系では、オオヤマザクラが平年より6日、ソメイヨシノが8日早く、ナデン(南殿)は4月25日の予想で、平年より6日早いそうです。ソメイヨシノの見ごろは4月26日から5月1日になりそうだということです。

 今後の気温変化や札幌管区気象台が7日に発表する北海道地方の開花予想などを受け、修正予想を発表する場合もあるとのこと。

 松前町町にはサクラが250種、約1万本がありますが、気象庁の開花予想の観測地点となっていないため、同町内の9種類のサクラについて毎年独自の予想を発表しています。


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◇森・砂原法定合併協 新町名は「森」に

 森・砂原町の法定合併協議会は25日、森町公民館で第3回会合を開き、合併後の新町名称に「森町」を採用することを、全会一致で決めました。

 湊美喜夫森町長は「砂原の皆さんに感謝したい。名に恥じぬよう、まちづくりの議論をしっかりと進めたい」、梶谷恵造砂原町長は「交流が盛んな両町であり、砂原町民の理解があった。森町というブランドを使うことで、砂原への経済効果も見込める」と話しました。

 合併後の自治体名を決めたのは、道南では函館市など5市町村の合併協に続き2ヶ所目になります。今後は合併予定期日の2005年4月1日に向けて、協定書の調印と両町議会の議決を10月、知事への申請を11月、道議会の議決を12月、総務大臣の告示を来年1月とする日程が示されました。


◇9ヶ所目のパブリックアート設置

写真 ブロンズ像「森の光・森の風」 函館市が整備を進めている「パブリックアート」が24日、函館市松風町のグリーンプラザ(Cブロック)に設置されました。彫刻家の増山俊春氏(57)=埼玉・所沢市在住=の作品で、フクロウやハトを両手で抱える男の子と女の子のブロンズ立像2基。15日に末広町の金森洋物館前歩道に設置された、北海道教育大函館校助教授の小川誠氏の彫刻作品=「夏の記憶」に続いて、市内9ヶ所目になります。

 増山氏の作品名は「森の光・森の風」。フクロウを抱える男の子(高さ約1メートル)が「森の光」を、ハトを抱える女の子(同)が「森の風」を象徴しています。
 増山氏は東京都出身で、東京芸大大学院彫刻科修了。昭和会展(日動画廊主催)の林武賞を受賞。根室管内の羅臼町役場、埼玉・深谷市図書館など各地の公共施設に作品が設置されています。

 パブリックアートは、公共空間で市民や観光客に安らぎや潤いを感じてもらうのが目的で、1999年度から10年計画で実施されている市の事業。昨年度までに7ヶ所に設置されています。


◇函館に屋台村 来秋にも

 JR函館駅前・大門地区の活性化を進める第3セクターのはこだてティーエムオー(渡辺良三社長)が、「うまいもの領事館事業」の実現に向けて動き出しました。当面は小規模飲食店を集めた「屋台村」をオープンさせる計画。2005年度着工−同秋の開業を目指し、国や市の補助金を受ける見通しになっています。

 構想では、大門地区の空き地に約900平方メートルの平屋を建築。座席数10席程度のカウンター形式の小規模飲食店が約30店が入居し、営業する。店は北海道や函館の特色である魚介類やラーメンなどのほか、さまざまな専門店を予定しており、地元を含め道内外から出店者を公募します。

 道内では既に帯広、旭川に屋台村があり、小樽にも今夏開設される予定ですが、同社では、単なる食事の場の提供ではなく、国際観光都市・函館の新名所としての役割も持たせたいと話しています。

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◇ヒグマの春季管理捕獲始まる

 今年も、道の「渡島半島地域ヒグマ保護管理計画」に基づく、ヒグマ春季管理捕獲が21日、渡島支庁、檜山支庁両管内でスタートしました。実施期間は4月30日までの41日間。

 春季管理捕獲は、生息数や行動範囲を分析して計画的に捕獲する方法で、道が昨春から3年計画で実施しているものです。夏から秋にかけて人里に出没する習性を持った2歳以上の雄を主な対象に捕獲し、ヒグマによる事故や被害を未然に防ぐのが目的。今回の管理捕獲では、渡島半島全体で雄39頭、雌10頭を上限としています。

 ヒグマは日本では北海道だけに生息していて、陸上では国内最大の野生動物です。渡島半島ではほぼ全域で生息が確認されています。凾館周辺でも、山菜取りに入った山中で遭遇することも稀ではありません。 渡島支庁では、このほど渡島半島のヒグマ情報サイト「渡島のひぐま」を開設して、ヒグマと出会わないためのアドバイスや被害例や対処方法の紹介、小学生向け電子紙芝居などの情報を掲載しています。
>>>渡島のひぐま」のページへ


◇「新撰組」電車 運行開始

 NHKの大河ドラマ「新選組!」の番組をPRをする「新選組電車」の運行が、21日から開始されました。新選組のカラーである水色と白地に、土方歳三役の山本耕史さんとお琴役の田丸麻紀さんをデザインしています。同電車は番組終了の12月まで通常運行します。

 JR北海道でも、凾館−札幌間の特急「スーパー北斗」の一部の先頭車両外観に、やはり21日から土方歳三が登場しました。「ドラマの主人公は近藤勇だが、北海道は、やはり函館で没した土方です」とは、JRのコメント。こちらも12月まで運行します。


◇志海苔中世遺構出土銭の保存整備へ

 函館市は、1968年7月に同市志海苔町の漁港付近で発見され、昨年5月に国の重要文化財に指定された「志海苔(しのり)中世遺構出土銭」の保存整備事業に着手します。

 保存整備は文化庁の補助事業で、同庁が選定する専門業者が実施します。古銭は酸化を防ぐよう、1枚1枚を洗浄した後、皮膜加工され、古銭が入っていた大がめは、いったん解体した後、特殊な技術で組み立て直されるそうです。こうした大掛かりな保存整備は出土後初めてで、作業は早ければ6月ごろから始まる見通しです。

 出土銭は37万4435枚で、年代は前漢時代の紀元前175年ごろに鋳造されたとみられる四銖半両(よんしゅはんりょう)から、明代初期の洪武通宝(1368年初鋳)まで、1500年ほどの時代幅があるものです。
 また、古銭が入っていた大口のかめ3個は、2個が福井県産、1個が石川県産で、14世紀後半から末にかけて埋設されたとみられています。

 37万枚もの古銭が1ヶ所から出土したのは国内初で、貨幣流通経済が定着しつつあった中世社会の日本海海運文化を物語る歴史資料として評価され、重文に指定されたものです。

 現在、市立函館博物館で出土銭の一部とかめ3口が展示されています。 >>> 博物館のページへ


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◇函館塩ラーメンサミット9月4・5日に開催

 函館塩ラーメンサミット実施検討委員会は、第3回函館塩ラーメンサミットの開催日を9月4(土)・5日(日)に決定しました。会場は昨年と同じ大門のはこだてグリーンプラザ。詳しいイベント内容などは、4月15日の実行委員会立ち上げ時に発表されます。 

 同サミットは、函館の伝統的なラーメン「塩ラーメン」を広く認知させたいと、2002年5月に初開催し、昨年は9月に第2回が開催されました。選考された地元店と、全国の有名店が招待店として出店します。市民をはじめ、サミットを目当てにした観光客が集まるなど、知名度も上がってきています。

 昨年の場合では、地元店5店、招待店3店の計8店が出店。2日間の延べ来場者数は1万9500人を記録し、売り切れ店が続出する盛況ぶりでした。
 ちなみに、昨年のゲスト店は「大砲ラーメン」(福岡県久留米市)、「八戸麺道 大陸」(青森県八戸市)、「釧路ラーメン河むら」(釧路市)。

◇3月13日は「新撰組の日」

 東京都日野市で13日から2日間、歴史研究家による講演や新選組隊士の子孫によるパネルディスカッションなどを内容とする、「新選組サミット」が開催されます。

 これは、函館など全国の新選組同好会や、ゆかりの地の観光協会など12団体が3月13日を「新選組の日」として、毎年持ち回りで新選組の魅力を語る会を開くことをに決めたもので、土方歳三副長の出身地の「日野新選組同好会」(日野市)の峯岸弘行さんらの呼び掛けに応じ、京都市の商店街や土方副長が戦死した函館市の同好会「箱館稜雲社」、芹沢鴨局長の出身地とされる茨城県玉造町観光協会などが協力して開催の運びとなりました。

 3月13日を「新撰組の日」と決めたのは、各団体のメンバーら約千人にアンケートを取った結果、約4割が浪士組(新選組の前身)に会津藩預かりとする知らせが届いたとされる(1863年)3月13日がふさわしいと回答した結果だそうです。

 今年は特別に函館市、京都市、福島県会津若松市でもサミットやフォーラムを予定。箱館稜雲社などは箱館五稜郭祭(5月実施)に合わせて、新選組フォーラムを開く計画です。


◇毎月9日は「くじらの日」

 函館市内の水産取引に関わる団体などでつくる「函館くじら普及協議会」(藤原厚会長)は、このほど、毎月9日を「くじらの日」と決めました。記念として、3月9日に市内と近郊のスーパーや小売店約100店で、鯨肉やクジラベーコンを安値で販売しました。冷凍のミンククジラ赤身が100g350円、クジラベーコン200g2800円など、市価の約半値で販売されました。

 函館は、幕末にアメリカの捕鯨船の補給港となって以来、捕鯨にゆかりが深く、1987年に商業捕鯨が禁止になった後も、南氷洋鯨類捕獲調査船団が寄港しています。今年は4月に寄港することになっています。


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◇「凾館フィルムコミッション」専用HPでエキストラ登録

 映画やテレビ撮影の支援を行っている「はこだてフィルムコミッション(FC)」が、専用のホームページ(HP)を開設。これに合わせて、撮影のエキストラやサポート企業、協力施設の登録を開始しました。

 エキストラの登録は、函館とその近郊に住む人が対象で、年齢制限はありません。撮影者の要望に沿ったエキストラを、フィルムコミッションが登録者から選び、出演を依頼するしくみです。ボランティア参加のため、交通費や日当などは支給されません。
 サポート企業は宿泊や仕出し、各種機材、レンタカーなど撮影に関連する企業が対象。それぞれの立場から撮影をバックアップしてくれる企業を募っています。

 フィルムコミッションはHP内に各登録の申し込み様式を掲載し、電子メールのほかファクス、郵送などで随時、登録を受け付けます。
 また、HPには約1600枚の写真を収めたロケ地検索や許認可の情報なども掲載しています。問い合わせは市観光課内のはこだてフィルムコミッション事務局(電)0138-21-3326まで。


◇この冬は過去50年で一番暖かい

 函館の2003年12月〜04年2月の平均気温が、過去50年で一番高いことがわかりました。(函館海洋気象台調べ)。3カ月の平均気温は0.1℃で、平年値(氷点下1.9℃)を大幅に上回りました。また、降雪量は全道的には多雪でしたが、函館では平年の約8割止まりで、今シーズンは「記録的暖冬少雪」だったことが、データから明らかになりました。

 平均気温は12月が1.8℃(平年サ氷点下0.1℃)、1月が氷点下1.4℃(同氷点下2.9℃)、2月は0.0℃(同氷点下2.5℃)といずれも平年を大きく上回りました。3カ月の平均値は0.1℃で、1943年以降では最高となる暖かさ。(1990〜91年冬も平均値は同じでしたが、統計では新しい年度の数値が記録となるということです)。

 一方、この3カ月の降雪量は、全道的にはオホーツク海側と太平洋側東部は平年よりかなり多かったのですが、函館は191cmで、平年の237cmを下回りました。ただ、2月だけは平年(73cm)を上回る85cmの降雪量がありました。

 3月に入っても暖冬傾向は続いているようで、市内の雪は既に融けて消えてしまいました。根雪が消える日は平年では3月14日前後だそうですが、2、3日は早いようです。ちなみに、札幌では4月3日頃に根雪がなくなるという予想で、函館より3週間も遅くなります。あらためて北海道の広さを感じます。

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◇5市町村12月1日に合併

 函館市、戸井町、恵山町、椴法華村、南茅部町の5市町村は、順調に協議が進んでいて、4月中旬にも合併を調印する運びになっています。調印後、各市町村議会、道議会の議決を経て合併することになります。道によると、法定協議会を立ち上げている道内市町村のうち、第1号の調印となる見込みです。 

 5市町村の合併後の人口は30万1458人(本年1月末現在の住民基本台帳による)で、函館市としては、何年かぶりに30万人の大台を回復することになります。これによって、市では現在の「特例市」から政令指定都市に近い権限が与えられる「中核市」に移行することを検討しています
 ただ、近年の人口動態から推計しますと、「来年10月の国勢調査時点で30万を維持しても、調査結果の概数が出る12月には30万人を切る可能性もある」(西尾正範助役)ため、合併後の早急な対応が求められます。

 中核市とは、政令指定都市に次ぐ規模の都市。国や都道府県の権限の一部が移譲され、住民に身近な行政が執行される。指定要件は人口30万人以上、面積は100平方キロ以上。現在、全国で35市あり、道内では旭川市が指定されています。


◇水族館建設が本決まりに

 長年待たれていた水族館の建設が本決まりになりそうです。市の計画では、函館港に浮かぶ人工島「緑の島」に、約30億円をかけて、08年度にオープンしたいとしています。
 施設内容は、イカ、タラ、カニなど近海で獲れる魚介類の水槽、ペンギンを水陸で観察できる水槽などのほか、傷ついた海の生物を治療し、自然に帰す「シーライフセンター」の役割を担う施設も。

 函館の水族館は、昭和40年代から何度か計画されたのですが、実現しませんでした。200年には、第三セクター方式で、大観覧車や立体映像シアターを併設する構想が出されましたが、景観を損なう、採算が取れないなどの理由で中止されてしまいました。

 函館の歴史や立地から考えて、水族館がないのは不思議なことだと思っていましたが、今回の計画は市長の公約であり、本年12月に予定されている近隣町村との合併を記念する事業として策定されていますので、実現はほぼ間違いないところでしょう。


◇「凾館映劇」閉館46年の歴史に幕
 函館映劇(函館市松風町17)が3月21日をもって、46年間の歴史に幕を引くことになりました。1958年に開館し、市内の映画館では最も古く座席数も最大でしたが、2001年12月にシネコンの「シネマ大門」が近隣にオープンしたことで、業績不振に拍車がかったようです。函館市内の映画館は、全盛期の1950年代に30館近くを数えましたが、年々減少。今回の函館映劇の閉館で、わずか4軒となってしまいます。
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