予算案に盛り込まれた主な事業は、中央図書館整備事業、水族館等ファミリーレクリエーション施設整備推進、国際水産・海洋都市構想の推進に向けた「まちかどデジタル水族館」の設置などがあります。
　昭和小学校の校舎改築事業（実施設計）、公立はこだて未来大学の研究棟建設などの公共事業費は計２０６億２６００万円で、１２.０％の大幅な伸びとなっています。

　井上博司市長は「緊急の問題である地域経済の活性化と福祉に力点を置いた」と強調。市は２６日開会予定の市議会定例会に提案します。

　来年の１２月完成を目指している市立中央図書館（五稜郭町に建設）の設計概要が発表されました。（函館市教育委員会）。すべての人々が利用しやすい「ユニバーサルデザイン」の考えに基づき、開架スペースの書架間隔を標準の１.８メートルから２.１６メートルに広げてゆとりを持たせたり、児童開架コーナーと他コーナーの境に遮音用ガラスを設置するなど、利便性、安全性を高めた設計であるとのことです。また、閲覧座席は合計５００席設置されます。

　建物全体は、立地に合わせた三角形型で、延べ床面積７４９５平方メートル。出入口２ヶ所、駐車場１５０台分、駐輪場１５２台分を設置するほか、ノンステップバスに対応するバスベイを設けることになっています。

　函館市は定住人口増加策の一環として、首都圏在住のサラリーマンなどを対象に、「新しいふるさとづくり」を目指した新事業を、２００４年度から実施する方向で検討を進めています。温暖な気候や豊かな自然環境をＰＲしながら、「函館での老後の豊かな生活」を提案していこうというものです。

　０４年度は観光客を対象としたニーズ調査を実施して情報収集に努め、その結果を踏まえ、０５年度からはパンフレットやポスターの配布、ホームページでの情報発信などで、函館への移住を考える人々に不動産情報や環境データなどを提供するシステムを構築する考えです。

　旅行業関係者が選ぶ「にっぽんの温泉１００選」（観光経済新聞社主催）で、湯川温泉が全国２位の登別についで、道内としては２番目の１７位になりました。また、同時に発表された「人気温泉旅館ホテル２５０選」には、道内２２館中に、湯の川温泉の５館が入っています。 >>> 観光経済新聞社

　函館市の２００３年（１−１２月）の人口動態がまとまりました。（市総務課統計係）。それによりますと、出生者は５年ぶりに前年を上回りましたが、出生者から死亡者を引いた「自然動態」は、１９９５年から９年連続で死亡超過（マイナス）となりました。転入者と転出者の差を表す「社会動態」は３年連続で前年を上回る減少数を記録。１２月末現在の総人口は前年比１８６６人減の２８万４１４０人でした。

　出生者は前年より４１人多い、２０６２人（男１０１６人、女１０４６人）でした。出生者が前年より増えたのは、９８年に前年比２８人（１・２％）増の２２８４人を記録して以来のことです。
　死亡者は２７８４人（男１４６５人、女１３１９人）で、同１７５人（６・７％）増。出生者と死亡者の差し引きはマイナス７２２人で、この１５年で最多だった２０００年の６４７人を上回り、死亡超過が始まった９５年以降で最大のマイナス幅となりました。

　社会動態では、転入が１万２０８５人（前年比３・２％減）。道内からの転入が８４００人（同３・９％減）、道外からが３６８５人（同１・７％減）。転出は１万３４６０人（同１・９％減）で、道内への転出は９１３０人（同１・０％減）、道外は４３３０人（同３・８％減）。道外への転出減少が目立っています。社会動態はマイナス１３７５人で、減少数は前年より１３６人（１１・０％）増え、０１年から３年連続で減少数が前年を上回りました。

　また、６５歳以上の高齢者は６万１９６０人（男２万４３５３人、女３万７６０７人）。高齢化率は２１・８％で、前年より０・６ポイント上昇しました。