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04年6月
◇台風
 この時季には珍しく函館にも台風がやって来るということで、22日は市内の小学校が休校になりました。幸いなことに津軽海峡上で低気圧に変わって、少し強い風が吹いた程度で特に被害はなかったようです。
 台風の影響で、ここのところ天候が良くありません。そのわりには気温が高くて、蒸し暑さを感じます。爽やかな夏の北海道というイメージには、ちょっと程遠い感じです。
◇温暖化の影響
 函館の隣町、七飯町はりんごの産地として知られています。冷害の恐れで産地が限られる北海道のりんごですが、地球温暖化の影響で2020年には道東・道北までもがりんごの「適作地」になるという予測があります。独立行政法人の農業・生物系特定産業技術研究機構果樹研究所(茨城県つくば市)が発表した調査結果です。
 それによりますと、リンゴの栽培に適した年平均気温は6〜14度。日本の平均気温は今後百年間に3〜5度も上昇が見込まれ、その上げ幅は北ほど大きいということです。
 その結果、道内での適作地が広がる一方で、今世紀半ばには長野などの道外産地の多くがリンゴ栽培には適さないほどの高温になり、青森の津軽地方でさえ必ずしも適地とはいえなくなるというのです。
 「デイ・アフター・トゥモロー」ではありませんが、氷河期になってしまうという研究者もいるようです。今のままだと確実に地球の温暖化は進行するのですが、その結果どんな未来が待ち受けているのか、正確に知りたいものです。
 平成16年6月23日(水) マシュウ

◇蝦夷梅雨

 本州ではほとんどの地方で梅雨入りしました。昨年より早いところが多いようです。北海道は梅雨がなくて良いねと東京の友人に言われますが、函館には梅雨があるんですね。蝦夷梅雨という言葉を、こちらに来て初めて知りました。
 梅雨前線の北上の具合によって、苫小牧辺りまで梅雨空が広がるのだそうです。年によっては青森でも梅雨にならないこともあるそうですが、本州に一番近い函館には梅雨がある、というのが正しいようです。

◇イカソーメン
 マイカ漁が始まって、そろそろ近所にイカ売りの声が聞こえてくる時季になりました。初めて「イガーイガー」という訛りの強い売り声を聞いたときには、何のことか分からず、朝の眠りを妨げる騒音と思っていましたが、今では風物詩のように感じられます。
 イカは年中食べられますし、食べ方もいろいろありますが、これからの季節は何といっても「イカソーメン」でしょう。その日の早朝に水揚げされた、まだピクピクしている新鮮なイカを、それこそソーメンのように細く切って、手軽なところで、めんつゆでいただく。薬味は、オロシショウガ。ワサビではないんですね。函館の人間は、イカソーメンは朝しか食べないとは、お世話になっている大家さんの言葉。新鮮なものを新鮮なうちにということなのでしょうが、地元ならではの贅沢な信念(?)ですね。
平成16年6月10日(木) マシュウ
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